消えた雪

ハマイバの雪


 昨日は、一面白銀の世界であったが、今日は、一転小春日和の穏やかなハマイバとなった。
 昨日心配した雪も日陰を除きすっかり解けてしまった。「昨日の雪はなんだったんだ」ってくらい暖かな一日だった。最近は、この上には雁ガ腹摺山があっても、ハイキングのお客さんもほとんど登らなくなった。
 さて、昨夜ご宿泊いただいた一行様だが、この宿泊施設が開業になって初めての「素泊まり」のお客さんだった(朝食付きだが)私が、この宿泊施設を譲ってもらった時は料理は一切作らず自分で他で食べてこの宿に泊まりにくる施設にしようと思っていた。しかし、ここを利用する人たちは、ほとんど、自分と同世代かちょと年上、更には、若い女の子にしてみれば「わざわざ、泊まりに行って自分で食事はしていくなんて、やってられない」ってな意見も聞く中で、「こりゃ料理が出せない旅館じゃ利用者はいなくなるぞ」と、一大決心して他の人にも料理を聞いたり実際作ってみたり、試行錯誤を繰り返し、今じゃなんとか料理を出して楽しんでもらえるようになった。そうなってみると「素泊まり」のお客さんは手間はかからず気はらくだ。だが、自分が考えていた「素泊まり」は宿泊とお風呂のみが基本と考えていたが、利用するお客さんにしてみればこの施設に食堂があればやはり期待してしまうのは仕方の無いことだが「ちょと・・・・は有りませんか?」てな感じ。それも、今度はどこまでも期待してしまうお客さんだったら・・と考えるとやはり線引きは必要と思うのだが。どうだろう。
 改めて、この施設についてはなしをするが、このハマイバは私一人で経営し料理はもちろん掃除洗濯、施設の修理。ほとんど自分ひとりでやっている。宿泊も一泊二食六千円はそんなに高い金額ではないと思っている。だから、神経の行き届かないところ、ふとんの上げ下ろしもお客さんに頼んでいる。また、岩魚の塩焼きも自分たちでやってもらっている。時には、料理運び、後片付けも。そうしないとやっていけないのである。そこを、理解し利用してもらいたい。
 自分としては、なるべく自分で出来る事は自分で、と思って頑張っているのですが・・
 まぁ〜これに懲りずに又の利用をお待ちしていますよ。今日の一枚はハマイバの雪です。