気分転換

今日の釣果


 昨夜お泊り頂いたお客さん、有り難うございました。なかなかの頑固もんのマスターにビックリしたことでしょう。一つ一つ心にきざんでおきます。客商売の難しさ、お客さんへの対応。本当に勉強させられました。皆さんが帰られた後、しばらくは呆然として、なんにもする気が起きてきませんでした。ある一面、試験を受けてる様な気分。
 約二時間、外は暑いし、こんな時は「お昼ね」に限ります。その間にもお手伝いさんはせっせと洗濯物を干し、部屋を掃除してひたすら私の起きるのを待っていたようです。お目覚めは「昼の食事ができたよぉ〜」の声でした。食事をすませると、雲行きがガゼン悪くなり、そのうちに、ピカッと稲光。「おっと、早く洗濯物を片付けて、旅館の窓を閉めなくちゃ」って。片付け終わったら途端に大雨。みるみる池の水が濁りだした。岩魚は雨どいからの配管にジャンプしている。汚れもなにも、全部洗い流してやるって勢いで、大粒の雨が地面をたたく。小降りになったところで、今度はわらび取りが大好きなお手伝いさんを連れて、近くへ合羽をきて、長靴はいてわらび採りに出発だ。昨日から今日までの24時間でどれくらい採れるか心配だったが、目をこらして草の中を探した結果、22本対13本でチャンピオンの勝ち。まいったぁ〜。今度は帰り際「こんなに川が濁ってきたら条件は最高で、こんな日は岩魚釣りがしたいなぁ〜」って目で訴えた。「昨日はご苦労さん、食材を確保しにいってきたら」って。有り難いお言葉。途中でいつも車に積んである釣り支度に着替え早速、川に入って行く。最初のポイントでいきなり22cmのヤマメ君。「やっぱりなぁ〜」とか思いながら次のポイントに。「んっ、目印が流れ出しでとまったぞ」くんっと合わせると手応え充分、魚が姿を現さない「大物だ」ゆっくり、ゆっくり取り込みの準備、タモを出し、自分も川の中に入り徐々に寄せる。キャッチ。なんと32cmの岩魚君だった。大きい淵ながらいつもつれないからおかしい、って思っていたポイントだ。こんな大きい岩魚がいたんじゃ小さいのは食われちゃうからこのポイントに居られないわな。その後は22cmクラスのヤマメ君を釣ったところで餌が無くなり「納竿」ちょっと後ろ髪引かれる感じ。
 こんな事が出来て幸せだし、やっぱりここに越してきて正解かな。悩みも多いが楽しみも多い。これからも頑張っていかなくちゃって自分に言い聞かせるマスターでした。
 今日の一枚は、釣った岩魚君とヤマメ君、なんかヤマメが小さく見えます。