ハマちゃんをさがせ

ハマちゃんをさがせ


 今日は久しぶりのお客さんだ。今日のお客さんたちは、毎月来てくれるお客さんたちだ。「ハマイバは来年の夏までなんて言わないで、私たちが来れる期間はやっていて〜」と。今朝はそのお客さんが来ることを忘れて、いったん7時に目が覚めたが、もう一度寝ることに。こんな寒い日は早起きなんてすることはないなと。そして熟睡していたらフミちゃんの声。もうすぐお客さんたちが来る時間だよと。そこでハッとした。そうだ今日はお客さんだとね。時計はもう8時半を回っていた。フミちゃん曰く「もうお部屋も暖めてあるし、受け入れ準備はバッチリだよ」と。よかった〜だから、自分は何もしないで、受け入れられるんだから助かりますよね〜。やがて9時バスがやってきた。「お久しぶり〜この前は雪が降ってキャンセルしてもらって助かりましたよ〜」と。手にはそれぞれ自分で作った野菜や、毛布借りるからなどなど、料金のほかにプレゼントも。「ハマイバに来るのに気は使わなくっても〜」と言いながらも「そうですか〜」と頂く。まぁこれも礼儀か。お客さんをお部屋に通せば、後はお昼まで暇に。そこでおねだりする猫のちはると犬のハマちゃんの要求で、庭を散歩。やがて、ふり返ったら、ハマちゃんが見えない。そこでくまなく庭を見たら、枯葉の積もった場所が少し動いた。いたいたハマちゃんが枯れ葉の中にうずもれていた。その光景が今日の一枚です。「ハマちゃんをさがせ」とね。そんな午前中を過ごし、お昼を頑張って出しましょうと。そしたら、常連さんたちはずいぶん感激してくれて「私たちに特別扱いなんてしなくていいんだよ、こんなに出してもらったらもう、悪くって〜」と、恐縮してました。でもね、こっちの気持ちをわかってくれて感謝されたら、それが私たちにとってはなによりうれしい事。しっかり儲けさせてももらってますよ。そうだ3時には焼き芋でも焼いて持って行ってやろう。ストーブで焼いた焼き芋は、本当に美味しかったようで、更に感激していた。そして最近退院して家で寝てる下の家の、おばちゃんにも、この焼き芋を持って行ってやろうと持参したら、ベットで寝ていたおばちゃんはそのやき芋を抱いて「あったか〜い」と目を細めていた。たかだか焼き芋一本だが、気持ちがわかってもらえただろうか。