半分返った

解禁を待つ渓流


 昨年の暮れに「お金を貸して欲しい」って男が一人でやってきた。私は、この男を信用し、一万円の大金を貸した。ところがどうだ、期限が来ても返そうとしない。私の賭けは見事にしっぺ返しの形で返って来た。「もう二度と信用しない」こんな気持ちにさせたのがこの男であった。ただ、最初から詐欺を働こうとする人間が、期限の日に「給料が出ないので明日まで待って欲しい」って電話して来るだろうか、この事が一縷の望みであった。だが、昨年末にはお兄さんなる人に催促の電話を数度した。それでも返済されないので、住所を朝、早いうちに尋ねて返済を迫ろうとして上野原警察に場所を尋ねた。そこで聞かされたのが、「寸借詐欺だ」で有名な人であった。その後、被害届を出す準備をしていたら、上野原警察から「お兄さん、家族も来て、今月からまじめに働きだしたので今月末まで待って欲しいって言ってました」との連絡があったので待つことにした、そしたら、昨夜、この男が尋ねてきて「働き始めたが、給料がまだ少ないので来月まで半分は待って欲しい」って土下座までした。お人よしの私はいままでやられた事を忘れて「必ず返すならいいよ」って。大抵の人なら「最初から知らない人にはお金は貸さないし、お人よしにも程がある」って、私は笑われるだろう。でも、「人を信じてみたい」って気持ちが私の奥底にあるんだよね〜。でも、この次は無いとおもいますよ。取あえずは半額の返済が有った事は私にとっては大きな希望の光に見えてきた。この事業もそうだ、大抵の人は「バカじゃないの〜」って、何人もの人から言われました。それが、現実。でも、自分はやりたい事をやりたい様にやって、悔いを残さないで人生を全うしたい。人から見ればアホのする事を真面目に一途に取り組む。そんな人間がいてもいいじゃないでしょうか。定規で測って、確実なものだけやる。それじゃぁ「男の夢おい」なんてないもんね。とにかく、人に迷惑をかけず、自分で責任負える範囲で、いろんな困難とも正面から取り組む、失敗もあるだろうが、そんなの恐れってちゃ何にも出来ない。
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