湿った一日

山吹


 昨日から降り続いた雨は今朝も強く振っていた。早朝6時、雨の降る中を今日も釣りに出掛けた。川岸にはウドと山椒の木、蕗も出ている。今日は慎重に餌を流れに乗せるがアタリがない。時たまちょっとしたアタリが出てきた、その時岩魚が掛かった。15cmほどの小型だ。その一匹を上げるとき、数匹の魚が深みに逃げていくのが確認できた。魚は濃いと感ずるが大きいのはなかなか。しばらく上流に移動すると流れ出しでしっかりしたアタリでヤマメが掛かった。21cmだった。これならお客さんに提供出来るか。気をよくして気合を入れるがその後は小さなヤマメのみ。えん堤で止めて道を登ってくると上から釣り人が。「申し訳ない、この下からやらせてもらいました」って挨拶をすると。「私もせっかく来たから頑張ってみます」って、入れ替わりました。あの人はどうだったんだろうか。
 家に帰ると、激しい雨でトユが詰まっているのかボタボタと屋根に雨水がこぼれて落ちている。屋根にはしごをかけて、トユの掃除だ。トユの曲がったところに枯れ葉が詰まり腐りかけている。結局つなぎ部分を外し掃除するはめに。
 今日は、元の職場の先輩が「鎌倉の顔を見に行きたいがいいか」って電話を昨日受けて、「もちろん、言いに決まってます、奥さんと是非来てください」って事で、この先輩を待つことに。到着は11時半。さっそく食事。つもる話を吐き出すように。途中、「あの植木はあんな切り方じゃダメだ」って忠告されると、「そんな事言われたんじゃ根元から切ちゃうよ、大体その道は素人でプロに頼むお金もなし」って。謙虚さのない私でした。その後はこの部落の人に山菜のある場所を聞いていたからその場所に車を走らせた。だが目的の山菜は見つからない。そしたら、私を追ってこの部落の人が「説明しても分からないだろうから」って来てくれた。やっぱり、その道のプロはさすがだ。次々に新しい発見だ。思いもかけない収穫に、帰ってすぐに天ぷら。これが旨いこと。お客さんに食べさせて上げたい。だって、山菜は今が旬。天ぷらの具材はとって置けないし、取立てじゃないとね。今が旬の山菜を是非食べに来て欲しいと思ってます。
 今日の一枚は山菜取りにいった時、道端に咲いてる山吹の花が綺麗だったので撮りました。霧にかすんでこれまた一層情緒を感じました。