村の一員

すすき


 今日も、朝からひっきりなしに雁ガ腹摺り山めざして登山客がタクシーで登っていく。今日は雁ガ腹摺り山あたりは紅葉真っ盛りの様相だろう。そして、雲ひとつない晴天で、雪化粧した富士山もぞんぶんに見れたことだろう。
 さて、今日は何しようか。先日ここの自自会長さんから「大月市の恒例行事である福祉バザーに向けて、皆さんから、バザーへのご協力を訴えて欲しい」との要請があったので、日曜日でもあるし、各家をまわる事にした。「こんにちは〜、今日はバザーへのご協力をお願いに来ました〜」って。一昔前は、結婚式などの引き出物がいくつかあった様だが、最近は、引き出物はカタログで各自必要なものを注文するからいらないものはなかなか無いらしい。聞くところに寄れば、出品するものが無くて、わざわざ買ってきて出品する人もいるらしい。しかも、買った金額よりかなり安く値段をつけて販売するとの事。これじゃぁその金額を福祉にカンパしたほうがよっぽど有効ではないか。昨年は、このバザーへの出品のお願いに「ありません」って簡単に断ったが、いざ、自分が品物集めの係りになると「う〜ん」だ。
 今日は、行く先々で「ハマイバはどうですか?」「お客さんは来てるの?」って質問が多い。この大月の山の中では「売り」が何一つ無い土地柄で、私を心配してくれてる様子だ。この土地では以前は「民宿村」だった場所だが、お客さんが少なく、今じゃぁ一軒も経営してない。だが、そんな中で、この土地に引っ越してきて、民宿を今からやろうとしている私に期待も大きいし、どんな風にやっていくのだろうかを見物しているって面もある。だから、私は、自分の体の事、目的は、自分のやりたい事をやりにきて、成功させなくちゃ、とか、何としてもなんて気持ちが無い事。しかも、肩に力を入れずに自然体で無理をしないで楽しむんだって気持ちでやってます。って明るく答えてきた。
 たった19軒のお願いに4時間もかかってしまった。が、この村の一員としてのあいさつ回りになってしまった。土地の人とも仲良くしてこれからも頑張って行こうと決意を新たにするマスターでした。
 今日の一枚は、この季節お花もいいが、道端で、秋の日差しを受けている「すすき」も結構情緒がありましたよ。