ドライブ

売店の風景


 今日はお客さんの予定はなし。ただ、近所のおばさんの歯医者への「アッシー君」の予定だけだ。おばちゃんを歯医者に送って、その後はお買い物。さて、何を買うか。「そうだ、今日は弁当が安いから買って、それを持ってドライブでもしようかな」なんてね。家に帰ってお茶を作ってすぐに車に乗った。行き先はひとやま向こうの日川渓谷。ここにはわらびもあり、これの根を採って家の回りに植えよう。そうすればわざわざ遠くまで採りに行かなくったって自分の家の周りで「ワラビ採りができる」ってなもんだ。ついでに、そのワラビを植える為の土も先日の台風で道に流れ出してる。これを貰ってくるのであれば、喜ばれこそすれ、文句は出ないだろう。そのわらびも根が張ってコンクリートの上まで根が伸びてる場所もある。もう夢中で採った。帰り際、道路から正面の山を見たらもう、紅葉が始まっていた。そこでカメラに一枚収めようとして車を降りたところに「山のきのこあります」って看板。近寄ってみると、近所のおばさんがさっき採ってきた「くりたけ」を卸していた。店内にはいろいろなきのこが。ひとつひとつおばさんに質問して聞いてみた。おばさんは懇切丁寧に教えてくれた。そのおばさんの左手には包帯が巻いてあった。聞くと「これは先日マムシに咬まれて病院に行って来たのだ」とのこと。実は5匹のマムシをビンに入れるときうっかりして咬まれたと言う。このおばさんは、「まむしなんて器具を使ってはだめ、手で直接つかむんだ」って話。おお怖い怖い。ここで売ってる茸もほとんどは自分で山に入って採ってきては売っているとのこと。「やっぱり、売ってる茸とものが違う、山の自然のきのこは香りも味も違うもんね」だって。この日記を読んでる人で、もし、日川渓谷に行った際は「勝頼のお墓」があるところによっておばさんの話を聞いて欲しい。私もついつい時間を忘れて一時間以上も話し込んできました。
 今日の一枚は、その売店の風景です。