山の神除幕式

山の神除幕式


 今日は4月23日、毎年の春祭りだ。今回は東日本大震災があった関係から、質素に行われる事となった。私はたまたま今年がお祭り当番だった事もあり式典に参加する事に。村の祭りの前に、今年は「山の神」の除幕式から行うことになった。この山の神は一昨年秋田生まれの方がこのハマイバを訪れ、「珍しい木があるから見に行きましょう」って誘ったら、その木のそばに、この部落の山の神が奉られていた。しかし、長年の風雨にさらされ見る影もない状態になっていた。これを見たお客さんは秋田のマタギの里で育ったせいもあり、山の神は大切にするのが当たり前の教えを受けて育ったので、この惨状は我慢できなかったらしい。そこで「鎌倉さん、ほかの人をこの場所に案内しない方がいい、村が笑われる」って。そこでさっそく村の長老に話を持って行った。村の長老は「それはそうだ、あの惨状は、すぐに改善した方がいい、ほかの人と相談してみる」って。私みたいなよそ者が話を出したら、いい悪いに関係なく、たぶん却下されたであろう。さすが話の分かる長老だ。この秋田の人の話は、たちまち噂になり「一刻も早く改修しなければ、村の者が笑われる」と。こうなると話は早い。関係者が本気になっての取り組みに。話はとんとん拍子に進んだ。そして、ついに完成し、今日の除幕式を迎える事が出来たのだ。これからこの真木の山々、そして川で自然の恵みを頂くのと、事故もなく安全に山に入るように、皆さんにもお祈りをお勧めしたい。そんな気持ちを持って、山菜取りや魚釣りに入れば事故もなく釣果も上がるってもんです。今日の一枚はその除幕式の様子です。ハマイバから数分のところで鳥居があるのですぐにわかりますよ。ついでに、珍しい木も見てもらいたいと思います。その式典が終わって、午後からは村祭りの式典。なんだか私もこの村の一員になったような気がします。