心に余裕

真木川の新緑


 昨夜お泊りのお客さんは、今朝は「起きたのが6時でしたよ〜」って、6時半頃から釣りを始めたと言う。今日は前半の最後の休み。きっと釣り人もわんさか来てるだろうと、思っていたら、その6時半が一番乗りだったと言う。昨日大岩魚を含む大漁節だった精か、次々に釣れるヤマメを10匹ほど釣ったところで「今日はもういいか」って竿を仕舞ったらしい。と言うのはもう一つ理由があって、自分が車を止めた、すぐ上に車を止めて、人のことなど構っていられないとばかりに、どんどん入って来たらしい。渓流釣りをする人のマナーとして、少なくとも、これくらいは距離をあけてやろうって配慮が必要なのに、そんな気持ちはない人が二人も入って来たとの事。私も、人が釣っていれば、その場所は遠慮するし、入られた時点で、その人に譲る。大自然の中で気持ち良く釣りを楽しみたいのに、人の邪魔をしても自分だけ釣れればいいって人とは関わり合いを持ちたくない気分。大抵そんな気配りが出来ない人は、繊細なヤマメやイワナはなかなか釣れないし、釣れて欲しくない。でも、今日のお客さんは、さすがに渓流釣りのベテラン。ちゃんとそれなりの釣果は確保するし、釣った魚はリリースしようかなとも思ったらしい。そして、生かして持ってきてハマイバの岩魚池に放してやりました。そうだよね、漁師じゃぁないんだし、根こそぎ釣ろうなんて思わず「この次来た時また会いましょうね」って。これくらいの余裕は人生にとっても本当に必要な事。奥さんに優しく出来るのも、そんな余裕を持った生活が生きて来ると思いますよね。ガツガツ、目いっぱい。頑張りすぎてるとやがて、緊張の糸がプツンと。さて、そのお客さんが帰った後、「あれ〜預かっていた魚を渡すのを忘れていた〜」「この後帰りながら他の川も覗いてみようかな」なんて、言っていたので、携帯に電話し、連絡をしようとしたが、連絡が取れない。これは、その川まで行くしかないかとバイクにまたがる。一路別の川に。ひとしきり探したが会う事が出来なかった。「仕方がないから送ろうか」と引き返す。やがて電話が。なんとすぐ近くの川にいたんだって。そして、届け胸をなでおろす。また来てくださいね〜今日の一枚はハマイバ周辺の新緑です。