生け花でお出迎え

生け花


 昨日お泊りになった、釣りキチさんは、用事が入って、今日は釣りをしないで早くに帰った。いつもなら、前日に一日中釣りをして、お泊りになって、翌日は弁当を持って朝早くに釣りに行く方だった。昨日も「夕まづめを釣りしたら〜」って言ったら「釣り支度はしてこなかったんですよ〜」だって。そんな事なので、昨夜は食事後、部屋を訪れ、いろいろな話をして、夜を過ごした。また今度って事で。さて、その客さんが帰った後は、日帰りのお客さんの予約が入っていたので、すぐに今日のお客さんの受け入れ準備を。今日のお客さんは、常連さんが、他の人に声をかけ連れて来てくれるのだ。と言う事は、その常連さんもハマイバが気に入っているって事ですよね。5人のうち三人は初めての方たち。到着するなり、庭に咲いてる花の多さに感激していたっけ。「まるで花園みたい」って。こんな言葉を聞けば、フミちゃんは嬉しくって「まぁどうぞどうぞ、お茶を入れますから」と。そのお客さんたちがお部屋に入ったところで、ようやく朝めしと、なった。「今朝はおかずが豊富だね」などと言いながら。そして、12時のお昼に向けて一頑張りだ。今日連れて来てくれた方が恥ずかしい思いをしないように頑張ろうねと。そして、お昼を持って行ったら、えらく感激してくれて、こっちも嬉しくなってしまいました。お昼を出したら、疲れがどっと出て、一休みしようかと。いつもなら、暇さえあれば、花の手入れをしてるフミちゃんもお疲れ気味で、「私も少し横になるわ〜」と。二人で電気を消してしばしのお休みだ。そして、食事も終わった頃片づけに行ったら、皆さんそれぞれがごろんと横になって、くつろいでいたっけ。物音に目を覚ましたお客さんは「美味しかったわ〜」を連発。この商売をしてるとこの言葉が嬉しいんですよね〜。片付けが終わると、今度はもっとギヤが外れ、本格的なお昼寝タイムとなる。やがて、4時頃になったら、何やら物音が。「お世話になりました〜」と。フミちゃんは外でお花入れをしていて気付かない。そしてお客さんと外に出たら外でフミちゃんは待っていたっけ。そのお客さんはフミちゃんが生け花をした花がたいそう気に入ってくれて「私に、あの花を貰えない〜」って交渉。フミちゃんはもちろん二つ返事で。そしたら、全員が、その花を貰って帰りの車に乗り込んだっけ。今日の一枚は、そのフミちゃんの生け花です。お客さんに気に入って貰えて本当に良かったです。