十五夜

十五夜


 暦では今日が十五夜だと言う。残念ながら、空は雨模様で、お月さんは見られない様だが。そんな今日は、朝食後「今日は釣り道具を直しに行きたいんだけどいいかな〜」と話をしたら「私も買いたいものがあるから丁度いいね」と同意。今日は目的地に向かってる途中で「帰ろうよ」はないだろうと。運転も横に乗ってるフミちゃんが気分を害さないように。この大月の近辺では本格的な釣具屋さんは富士吉田が一番近い。だから今日は富士吉田目指して出発だ〜そして富士吉田に着いたら、最初はフミちゃんが買いたいお店に。次は釣具屋さんに。このお店は結構良心的で釣り具を買うのにも安心だし、何より親切。シーズンであればブドウ虫が400円で帰るんですよ。本当に助かります。その買い物が終わったら、いよいよフミちゃんの「帰ろうよ」発言の連発だ。「何も買わなくっても家にあるものを食べればいいよ」と。でも、帰ってお昼を作るのも。そこで二人してお弁当を買って家に向かった。家に到着したら「車に乗ってるとあっちこっちをキョロキョロ見るから疲れるんだね〜」と。そして「やっぱ家が一番休まるね〜」と。出かけなくちゃ「こんな山奥で町の空気を吸わなくちゃおかしくなるわ」と言いながら。そして買ってきたお弁当を食べた後は、フミちゃんは早速編み物に精を出してる。そこで僕は「少し出かけて来るね〜」と言い残し家を後にした。しばらくして家に向かってると、部落のおばさんがカマを持って何やら取ろうとしてる。そこで車を止めた時「あ、あ今日は十五夜で、ススキを採ろうとしてるんだ」と察知した。そしたらそのおばさん「後でフミちゃんに電話しようと思っていて、お饅頭を作ったので上げたいんだ」と。それはそれは。さっそくススキを採った後「僕の車で家まで送ります」と。そして貰ってきて飾ったススキが今日の一枚です。