心苦しくって

故郷の富士


 昨夜遅くなって、携帯が鳴った。出ると、河口湖のお兄ちゃんからだった。今年は、体調も悪く、畑仕事の手伝いにほとんど行けなかった。だから、苦労して掘った作物をもらうのは本当に心苦しくって、河口湖の方には行けない状況だった。ところが、お兄ちゃんは、毎年のように僕にくれてもいいからと、いっぱい作物を作るのだ。だからこの年末に来て「手伝うなんて考えなくっていいから、くれたいものもあるから取に来て」と連絡が入ったのだ。昨日はフミちゃんはフルタイムで、心底疲れ帰ってきて、食事してお風呂に入ったら、何にもする気になれないと横になったが、今日河口湖に行くのに手ぶらって訳にもいかないと、朝早くに起きて、手作りこんにゃくを作って、お土産にしようと。僕はそんな気遣いもせず、ぐっすり深い眠りに入っていた。そしたら7時ちょっと過ぎに、フミちゃんが血相を変えて起こしに来たのだ。どうしたの〜って聞いたら「こんにゃくを作って持っていきたくて作っていたら、材料が無い事に気付いたが、私は手が離せないし、近所のおばさんの家に行って借りて来て」と。そこで電話して聞いてみた。どうも寝ていたようで申し訳ないのですが、実はコンニャクを作っていたら材料が無い事に気づいて困ったので電話しましたと。そしたら「あるので使ってください」と。有り難うございます〜そして仕上げに入ってコンニャクの完成。さて次は煮豆作りだと。これが何度も煮てはお湯を捨ての繰り返し。ようやく完成したのは11時近くだ。よし、じゃぁ出発だ。河口湖に着いてお兄ちゃんに電話したが応答なし。そこで家の電話に。そしたら義姉さんが出た。そこで事前に了解してあった白菜を畑に行って収穫することに。「もうこれ以上積めないよ」って言うくらいいっぱいにして。そして家に戻ったら、お兄ちゃんも帰って来た。そして苦労して掘ったごぼうを「これも、あれも持って行け」と。もう軽乗用車はハマちゃんが乗るスペースをのぞいてはいっぱいに。本当に申し訳なくって。急いでハマイバに戻らなくちゃと。家に戻った時にはもう太陽は沈み、寒さが一段ときつくなっていた。そしたら、フミちゃんが「あらまぁ借りた材料を買ってくるのを忘れたわ〜」と。そこで寒い中バイクにまたがりひとっとび。そして家に帰って今度は近所に配る作物の仕分け。そしてそれと借りたものを返す準備をして一回り。そんな時釣りキチから電話。「今日はハマイバにいますか〜」との電話。「いますよどうぞ〜」と。やがて、その釣りキチが「先日九州に行ってお土産を買ってきたのでどうしても今年中に届けたくって」と横浜から来てくれたのだ。また来年も楽しい渓流釣りを楽しみましょうねと。今年もあと残り一日ですね。考えてみればほぼ二か月で待望の渓流釣りの解禁ですもんね。今日の一枚は冬晴れで一層綺麗に見えた故郷の富士山です。