おばちゃん

秋の恵み


 今日も昨日に続いて、畑作りに精を出した。昨日は囲いを作り、今日はその場所に土を入れた。水はけも考えながら、ジャリ土と黒い土をまぜて。この畑作りをしていると、下のおばちゃんがやってきて、結局午前中いっぱい仕事のかたわらで座って観戦していた。時には「鎌倉さんあそこはこうしたほうが・・」などなど。このおばちゃんは、息子二人と一緒に暮らしているが、体調が悪く、出歩くのはせいぜいハマイバの敷地内。もちろん話す相手もいないから、天気がいい日は、私が外に出るのを待っているかのように、絶妙のタイミングで出てくる。まぁ一人でいつもお留守番じゃぁそれも仕方がない。だから、顔を見ない日は私が、おばちゃんを訪ねる。元気な顔を見れば「あぁ良かった」って引き上げる。なによりもこのおばちゃんはやさしいし、他の人の悪口も言わない。とかくこの部落の人は情報を集めてはお茶のみの話にする。だから、うっかりしたことは話せないが、このおばちゃんは余計なことは他の人には絶対言わない。このハマイバの敷地に出入りしては、見た情報を「鎌倉さんはなにしてた?」なんて言われればすぐに他の人におしゃべりする人もいるようだ。しかも、嘘をまぜては他の部落の人にまで。まったくこれじゃぁたまらない。仮にだが、仕事で私の家の回りに来ては情報を得て、他の人に話をしたらこれって「守秘義務違反」って事にはならないだろうか。プライバシーの侵害にはならないのだろうか。まぁ今後の動きいかんでは動かざるを得ないのかもしれない。さて、本題に戻すが、ついに、畑も完成した。そこで、「おばちゃん、後一仕事したらお茶でもしますか」って言ったら「息子たちも帰ってくればいいんだが」だって。そして、さぁお茶しようかって時に外を見たら丁度というかバッチリのタイミングで息子さんのお帰り。カゴには秋の恵み「こうたけ」って茸を採ってきた。「鎌倉さん、こうたけが採れたので上げますよ」って。有り難い。お茶ではこのきのこ採りに花が咲いた。今日の一枚は、その秋の恵み「こうたけ」です。