はっきりしない

蝉の一生


 このところ毎日、梅雨空だ。今日も朝からどんよりと曇り、いつ雨が降り出してもおかしくない天気に。そして、8月上旬だと言うのに、今朝もストーブに火を入れて。明日はお客さんなので、その受け入れ準備も。そして午前中はその買い物に出発。そしてこの真木街道を下って行ったら、畑に「赤しそ」の葉っぱが見えた。梅を漬けたいのだが、その「赤しそ」がない。もう時期的に遅く、どこのスーパーに行っても、買う事が出来なかった。そこで、勇気をふり絞って、畑の持ち主さんの家のドアをノックしてみた。そしたらお姐さんが出てきて、「うちの畑のシソはもう他の方から頼まれてるので上げることは出来ません」と。まぁそれは致し方が無いところ、そこで「今年は塩漬けで我慢するか」と。そしたら、「そんなに多くなければ、親戚の人に聞いてみるよ」と電話をかけてくれ「良いそうだからさっそく貰いに行きましょう」と。僕がバイクで行ったから「それじゃぁ私の車に乗って行きましょう」と。なんと親切な事だろうか。そんな一部始終をフミちゃんに報告。そしたら、僕がもらってくる前に、近所のおばさんに電話して「シソの扱い方を教えて」とお願いしてあったそうだ。本当なら買い物に行かなければならないが、一旦は家に逆戻りだ。そして改めて買い物に。帰って来たが、まだそのおばさんは来ていない様だ。それじゃぁ僕は、お風呂のお掃除でもしてくるかと。帰って来たがまだおばさんが来ていないと言うので「それなら電話してみたら〜」と。そして僕が車でお迎えに。ようやくのご来訪。このおばさんには、先日は草餅の作り方を。その前はこんにゃくの作り方を。フミちゃんは部落のおばさんたちから、昔の知恵を聞いて、後世に受け継ぎたいと、張り切っている。おばさんは、手を真っ赤にして、フミちゃんに教えていたっけ。おばさん有り難う〜そして、シソをくれたお姐さん本当に感謝しております。この大月に来て、中々心の扉を閉めて近づいてこない人がいる一方で、こんな風に親切に接してくれる方も。人間なかなかだぞ〜今日の一枚は、ゆく夏を惜しんで、今日もセミが鳴いています。短い命を精いっぱい啼いて、子孫を残して命が終わる。そんな生き抜き方をした蝉が庭に横たわっていました。そんな一枚です。