桜切るバカ

桜切るバカ


 今日は、曇り空。気分も乗ってこない。が、一日何にもしないで過ごしては何か世間に申し訳ない気がする。確かに、この四十年ず〜と働いてきた。このハマイバに越してきてからも一人でせっせと旅館や、岩魚池を作るなど準備に追われて過ごしてきた。しかし、お客さんが来なければ収入は無い。だからと言って毎日仕事に追われるなら、お客さんが来た時対応出来ない商売だ。だから、お客さんがいないときは、「今まで四十年働いてきたんだからご褒美か」と考えて気持ちを楽にしている。お客さんがほとんど無いから収入も無い。だからと言って食べない訳にはいかないし、電気、水道、ガス、等々否応なしに口座から引き落とされる。それから、この部落では先日「消防ですが会費を」と六千円の請求、自自会費、等々黙っていても徴収がある。これも一人で生活している訳でもなく付き合いも必要だ。そんな時、相次ぐ灯油、ガソリンの値上げ。もう、自分が根を上げる状態だ。そんな、ハマイバの昨今だが年末には何人か予約も頂いている。有り難い事です。
 さて、表題に戻るが、一昨日は桜の木の剪定の話題に触れたが、今日は家の北側にある屋根を痛める原因を作っている桜の木を根元から切り倒した話だ。直径30cm以上ある桜の木は老木で花の芽もちゃんと持ってない木で、今日は意を決して切り倒す事にした。ハマイバで折り返すバスの運転手が「チエンソーを貸してやろうか」「大変でしょうし、機械を借りてきて倒したら」などと、声を掛けてくれたが、「お金もないし、この、のこぎり一本で倒す予定だ」と。老木は自分の計算どおり駐車場に向けて倒れてくれた。片付けも大変だったが自分で出来ることは自分でやらなくっちゃね。何にもしなけりゃ世間が許さないよね。
 今日の一枚は、駐車場に計算どおり倒れた老木です。