富士の裾野で

草原でのわらび採り


 今日は、庭の工事を予定していたが、不幸があり仲間がこれなくなった。そこで、日曜日にだけ開放するという自衛隊の北富士演習場に食材探しに行くことにした。とにかく、広い。道路には、近県ナンバーの車も含めあっちこっちに車が止まって、それぞれ山菜探しを楽しんでいた。今日は曇りで一時雨の予報だ。とにかく降られる前に食材を探さなくてはならない。対象はわらび、うど等など。背の小さいあらゆる草が生えてる中で、まったく始めての場所で、あるんだか、無いんだか分からない。そこで、まずは、わらびの大きくなったものがあるのかどうか。「あったぁ〜」そして、その周りをジッと草むらに目をおとす。それがなかなか見つからないのだ。通った後を振り向くとまだ頭を丸めたわらびが見つかる。北富士演習場は広く、下界を見下ろすと雲にかすんだ富士吉田の町並みが見える。この平原でわらび採りが出来ることの幸せを感じながら、耳をすませばいろんな小鳥の声が聞こえてくる。そして、急に目の前から「小鹿」がピョンピョンと飛び出した。慌ててカメラを向けるが待ってはくれない。あっというまに遠くの方に行って、そっちからこっちを監視している。「誰だ、お前は。俺の生活乱しやがって」って言ってる様だった。降る降るって思ってた雨はガマンして私たちに「もっと採って行け」と。時計を見たらもう3時近い。頑張ればもっと採れるし、歩くところはいっぱいあるが人間欲張っちゃいけない。
 しかし、旅館業を営む経営者が日曜日にわらび採りじゃね。でも、これも、いつか来てくれるだろうお客さんに食べてもらいたい、その一心ですから・・・・。
 今日の一枚は、北富士演習場の草原です。