有り難うございました

あみたけ


 今日は連休の最終日。このハマイバ前を昨日に続いて、紅葉の山を見に車が登っていく。その中の一台がハマイバ駐車場の入り口に停まった。「何か御用ですか」「いいえ、用はありません」って返答だった。しかし、その車はなかなか動こうとしないのだ。大分経ってから「悪いけど、ここは駐車場の入り口です、もっと違うところに止めてください」って苦情を一言。だいたい、人の土地で、明らかに駐車場と分かってる場所に駐車して、しかも持ち主から「用があるか」とまで言われて、普通ならこの会話で別の場所に移動するのが常識だろうに・・・。
 さて、昨日お泊り頂いたお客さんはこの土地のひとの親戚とかいう人で遠くから昨年に続いてのご利用だ。有り難いお客さんである。が、である。この土地の人は昨夜は予約いただいた人数の他にも旅館に上がって、しかも、食事も皆と一緒に採って、夜遅くまで平気でいる。私は、自分なりに誠実に対応する事を心掛けてはいるが、人の良い事を利用して、黙ってれば分からないだろう、料理を食べたって自分の分は作ってるわけじゃないから、仲間がいるんだからいいだろう。そんな気持ちで利用されたら商売はやっていけない。旅館の施設を利用する場合、当然オーナーに断るのが筋じゃないだろうか。ルールは守る、私も出来る限りのサービスもする。そんな人間関係は当然の事ではないだろうか。金を払えばいいんだろう、じゃぁルール違反だ。お金で割り切るなら私はこの商売はしない。残りの人生、人との出会いを楽しみに、心通じ合う喜びを求めているのだ。「そんなんじゃぁ、商売はやっていけない」って、又、人から注意されるかもしれないが、これが私である。その筋を曲げてまで商売を続ける気持ちもない。こんな愚痴を書けば、娘から怒られるだろう。また、ガッカリのすぐ後に、心温かい励ましや、出会いがあるからやめられない。ってか。
 今日の一枚は、ハマイバの敷地内で食用になるってきのこだが、怖くて食べられない「あみたけ」です。