虫との闘い

今咲くりんどう


 今日もハマイバは暖かく、空は青空となった。こんな日は、旅館の窓も開けていい空気を入れてやりたいのだが、冬篭りに向けて虫たちが一斉に旅館目指して舞って来る。旅館の白い壁はポツンポツンと黒い斑点のように虫がとまっている。この虫が旅館のサッシの隙間から家の中に入り込んでくるのだ。サッシは虫が入れないと思いきや、レールの部分やサッシの上から入り込んでくるのだ。この大月の桑西って部落は山の中であり、私のところに限らず、どの家もこの虫には苦しめられているらしい。困った問題です。旅館経営のこのハマイバでは、東京から来るお客さんはそんな事は理解出来ないらしいので、当然嫌がる。それが分かっているからその対応もしなくてはならない。いっそのことサッシの外側に網でも張ってしまおうかなどと思うのです。しかし、それらの工事は大変なだけでなく、お客さんは外の自然の空気を感じたいと思うのでそれも出来ない。どうしたものか。
 この暖かさだ、洗濯物を外に干すとたちまち乾燥して気持ちがいい。今年の夏は太陽を安心して待っていられない天気だったので、本当に太陽が恋しかった。だから、今はその分日光を浴びるのが楽しい。そんな訳で、旅館の掃除が終わった後は岩魚池の周りをのんびりと一回りだ。この時間がなんとも楽しい。池に反射する秋の光。魚たちもゆうゆうと泳いでいる。花壇ではこれから寒さを迎え「クリスマスローズ」がその準備をしている。そのお隣では「りんどう」が綺麗に咲いていた。そこでカメラを持って来てパチリ。それが今日の一枚です。