自然の猛威を感ずる

トリカブト

 今日は朝から穏やかな天気となった。9月の二度の台風の後、給水施設を復旧して今日まで来たが、今度は水量がぐ〜んと減ったので、これはこれで給水しなくなっていた。そこで今日は二か所の給水施設の点検と修理に向かった。行ってビックリ、水量は確かに減ってはいるものの、この前の台風で大きな岩の上から引いていた場所が、今度は違う方向に水の流れが行ってしまっている。このハマイバに引っ越してきて約5年だがこんな川の変りようは想像しなかった。初めての出来事である。多分その5年前より昔に大きな流れが出来て変化した場所しか見ていなかったので、ず〜っと変わらないものと思っていたのが間違い。かと言って、大きな石を自分の力だけで動かそうにも動かない。やっぱり自然が作ってくれた条件を人間は利用するしかないのである。今後も今まで想像もしなかった大雨が降ったり、地震などで変化するだろう。だって、今は小さな木であっても、これらの木々も一日一日着実に成長しているし、崖の所に根が張っても成長が早ければ、風が揺らすだけでも、それらの木々は倒れる。そして川に落ちて、またまた流れを変える事もある。ず〜っと変化せずにそのままなんて物はないのだから・・・。これからも、自然の変化に合わせて、工夫をして利用していく。それが人間に与えられたものかもしれない。そして、二か所目。そこも流れが変わっていたので、シートを持参して、自分で流れを変える。それらの作業も、大きな台風やこれからは枯葉が落ちる季節だから、それによっても変化する。そしたらまたそれに合わせて変化させていくしかないのだから。まぁ岩魚って生き物を飼うってしぜんを相手だから大変だ。でも、がっかりするのではなく、そう言うものだからと言い聞かせて頑張るしかないか。今日はそれらの作業を終えた時登山客が「ビールありますか」って訪れた。「もちろん、どうぞ中に入って」ってご案内し、すぐにストーブに火を入れて歓迎した。フミちゃんはビール一本のお客さんだがすぐさまお勝手でなにやら料理を作り始めた。「ピーマンがあるからちょっとしたものを」ってね。そして、バスが到着。帰った後を見たらこのハマイバの案内の紙はすっかり忘れられていた。今日の一枚はハマイバに咲く「トリカブト」です。