花の命は短くて

クレマチス


 昨日に続き、今日も日帰りのお客さんがご利用下さる。そのおばさんたちは、バスを降りると、すぐに花壇の花に目が行く。自分の家の花と比べているのだ。その自慢の「ボタン」の花に昨日傘をかけてやってあったのを、今朝は「取ってやらなくっては」とフミちゃん。そしてお客さんを迎えその花を見せた。そしてお客さんたちをお部屋に通し、しばし休憩。「まだお昼の準備には早いね」と。その時外に出てみたら、さっきまでしっかりしていた花が太陽に照らされ、見る影もない姿に。花の命は短しってよく言いますよね。結局一年のうちできれいな姿を見せられたのは一週間もない。そしてこれから、一年花はないが、葉っぱを付けて、成長し冬には葉っぱを落とし、花を咲かせる準備に入る。長い準備ですよね〜さて、そんな花を見た後猫のちはるを呼んでみたが、一向に姿を見せない。もしかしたら、お客さんが開けたドアから外に出たのかも。もしかしたら、お客さんと一緒に旅館に入ったかもと捜索が始まった。まづは家の中をもう一度探し、次は外に出て声を張り上げる。いつもなら尻尾を上に持ち上げ帰ってくるのだが、何度呼んでも帰ってこない。そこで、旅館を隅々まで捜し歩く。それでも見つからない。今しばらくほっておくかと。そしてもうすぐ、お昼の準備に取り掛かる前に、探しておこうと。そして外に出て、大声を張り上げたら、下の家の方からニャンニャンと泣きながら帰って来た。良かった良かった。それでも「何度も呼んでも来ないんだ〜」って大声を上げて怒ったら、心配したハマちゃんがきて僕の口をふさぐ。「わかった分かった、もう怒らないから〜」と。そして食事を出して、またまた暇になった。そしたら、家の前を消防車が二台。そしてほかの車もそれに付き添い。これはもしかしたら事件かと、我が家総出で車に乗って山に向かう。しかし、中々、その消防車に追いつかない。ついには頂上まで。そしたら、単なる調査ですと。まったくお客さんがいるのになんという経営者でしょうか。急いで帰ろうねと。今日の一枚はハマイバの「クレマチス」別名山のてっせんです。この花の命も短いんでしょうか。