富士山の空気を

草に埋もれて


 今日は日曜日。もうワラビ採りは先週でおしまいだねと言っていたが、この部落のおばさんに上げようと持って行ったら、そこにお茶飲みに来ていた、おばさん二人が「私も欲しいわ」と。それを聞いたフミちゃんは、「自分たちが食べるのはもういいから、もういらないねって言ってたけど欲しい人がいるならワラビ採りに行きたいな」と。フミちゃんは、あの草原に行って富士山の空気を吸いながら、夢中で草むらを捜し歩く時間が大好きなのだ。昨日も仕事に出かけるとき、「今日も一日頑張らなくちゃ、でも明日はワラビ採りに行けるぞ〜って思えばルンルンだわ」と仕事に出発した。ところが昨夜も雨が降り続き、明日はどうなるのか心配顔。そして今朝起きたら、まだ雨が降ってるではないか。「どうする〜」「でも予報では雨は上がるって言ってるし、カッパも持っていくから」と行く気満々だ。そして富士山に向けて出発。そしたら、もう出かけるときには雨は上がって、富士山の方は明るくなっていた。「良かったね〜」富士山に到着したのは9時半。よ〜し、今日も楽しむぞ〜とね。草は伸び朝方まで雨が降っていた精かワラビ採りの車は少ない。しかも、自分たちが向かう先に足後もない。ところがところどころ、草が倒れてる「やっぱり誰かあるいた後じゃぁない」「でも、ワラビを折った形跡はないじゃぁない、きっと獣が通った後だよ」と。僕は雨が降ってないし、カッパの下しかはかないでいたが、フミちゃんは完全防備。これは暑くって仕方がないが、そこは頑張り屋さんのフミちゃんだ。そして数分で、僕は一足先にハマちゃんと車に戻る事に。だって、草が伸び、全く姿が見えないハマちゃんはただただ草の中しか見えないだろう。「ハマちゃん、車に戻るよ〜」と。フミちゃんは目を凝らし、成長した草むらを一生懸命ワラビ採りを楽しんでる。今日はフミちゃんが「もう十分楽しんだわ」ってまで黙ってやらせておこうかな。そんな夢中でワラビ採りしてる光景が今日の一枚です。「私はワラビ採り大好きだわ〜」とニコニコのフミちゃん。そしてお昼過ぎにハマイバに到着。丁度そこに先週来た横浜の釣りキチが「今日も釣りに来ました、鎌倉さん家にいますか〜」と。丁度ハマイバの敷地に入ったばっかりだったので、荷物をおろしてるところに釣りキチが。そしたら、先週は仲間と一緒で釣らせる事が出来なかったので、今日はその上に行ってきましたと。そしたら、岩魚が結構釣れましたよと。それはそれは。