静けさを取り戻した山

 このところ紅葉見物の人たちがかなり押し寄せてこの山を賑わしていた。そして、それでも土日となれば登山者の方々もかなりやってくる。この前の日曜日なんて夕方になればタクシーが列をなして山に迎えに行ったっけ。今日は火曜日でフミちゃんもお休みの日だ。さて今日は何をしようかなと。フミちゃんは午後に用事があるらしいので、午前中にフミちゃんにハマちゃんを見ていてもらって僕は心置きなくしたいことをと。そのしたいこととは山の上から引いていて、旅館をやっていた時はお風呂に使っていた水源の水がこのところチョロチョロと。きっと山は枯れ葉が流れ給水口に枯れ葉が詰まっているのだろう。その場所には崖をロープを使って渡る場所も有り、ハマちゃんは連れていけないのだ。そんな作業をやりたいなって言ったら「このところ湧き水が少なくなってきたので午前中は暇だし今日は山に水くみに行かない〜との提案。考えてみれば、そんなに急ぐ作業でもないかとフミちゃんの提案を実行に移すことに。ありったけのペットボトルなんかを積んでいざ。今日は天気もよく気温もポカポカ11月の半ばとは思えない暖かさだ。そして湧き水の場所に。ところが最近は雨が降っていないので、随分少ない流れになっていた。よし、汲む前に水源を修理してありったけの水をホースに流し、しばらくは水が綺麗にならないのでその時間少し上まで行って景色でも眺めてくるかと。最初にも言ったが今日は車が少ない。本当に静けさを取り戻していた。「ついこの前は山が燃えていた紅葉だったのにもうすっかり冬支度が終わったね〜」としみじみ。全く時間のすぎるのが早いな〜と。帰り道道の近くに落ちている木の枝を拾って家に戻りました。そしたら、「なんで私だけ連れて行ってもらえないの〜」とばかりにちはるが外に出たがる。いいさいいさ、外に出なさいと。そして僕が見てるからいいよ〜と。そして僕は玄関前でいままでためておいた粗大ごみや不燃物の整理をしようかなと。やがて、フミちゃんが「そろそろ昼飯にしましょ」と。今日はフミちゃんの得意料理の煮物でお昼ごはんだ。「美味しいね〜」などと言いながら。そして食べ終わったのですぐにさっきの続きを。「あれ〜ちはるを忘れてたよ〜」と。そして大声で敷地内をくまなく探し回った。でも全く反応なし。これは午後からやりたいことも有ったが、ちはるがいつ帰ってくるかもわからないので家を留守には出来ない。まぁ何時ものように気が済んだら帰ってくるだろうから待っていようと。もちろんフミちゃんも出かける前に一緒に探していたが諦めて。そしたら家の中にいたフミちゃんが「ちはるが帰ってきたよ〜」と「うそだろ〜」そしたら、玄関から呼ばれたから帰ってきましたよとばかりに。一体どこにいたんだろう。まぁ帰ってくれば一安心だ。今日の一枚は先日掘り出した「コンニャク」です。大きく育ちました。

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