あくまでフェイクニュースだと

 ウクライナに進行したロシア軍が撤退した後には無残な姿で殺害された光景が。そのニュースを見ている我々は「何という非人道的な行為か」と。だが、その残虐行為をしたと言われるロシアは「あれはフェイクニュースだ」と。それはそうだ、それを認めたら、すぐに自分たちの戦争がいかに非人道的なものか認めることになる。しかし、同じウクライナの政府が戦争を仕掛けられ占領された都市の中で同じ国民を残虐するなどということができるのだろうか。しかも、まさに無差別で破壊されつくされた街を見せられて、今なお「あれはウクライナが仕組んだものだ」と。どう考えても理解できない。まぁロシアはこの残虐な行為は認めたくないだろう。しかし、同時に中国のニュースではそのロシア政府の欺瞞に満ちた報道を後押しするように「あれは西側が仕組んだフェイクニュースだ」と。ロシアほど報道規制がされていない国でインターネットも普及している中国国民がそのニュースを見て信じるのだろうか。もし、そのニュースを鵜呑みにするなら中国も政府の一方的なニュースしか聞かされていないのだろう。確か日本が第二次世界大戦中に海外に侵略し、その国の国民を虐殺したとの報道もあった。しかし、この日本でもその事実はなかった、認めないとする人たちもいる。そして敗北した後軍事裁判が開かれ、裁かれた。でも、そのA級戦犯を祀ってある靖国神社に他国の反対を押し切って参拝する国会議員が。そして、今またロシアの侵略を見たらすぐに「日本も核武装すべきだし、敵国の中枢を狙った攻撃も出来るようにするべきだ」と。このウクライナ戦争が終わったら、その戦争を仕掛けたロシアには当然責任を追わせる必要があるし裁かれるべきだ。そして、戦争で他国を侵略することのデメリットを思い知らせることによって平和は保たれるのだと。今のウクライナの現状をだったらロシアも一緒に調査したらどうだろうか。もちろん出来ないし、「あれはフェイクだ」としか言えないのだろう。そしてウクライナで旦那さんをなくしたおばさんが涙ながらに叫んだ「私たちはただ平和に暮らしたいだけなのに」と。そんな事を考えながら今日も例によって薪作りに精を出す。やっと春を感じながら。今日の一枚は昨日ドライブした甲府盆地に咲く「もも」の花と南アルプスの雪景色です。

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