ミエちゃん

ミエちゃんを囲んで


 今日はこのハマイバの下で雑貨屋さんを営むミエちゃん一家と親戚がこのハマイバに来てくれた。ミエちゃんは商店のおばさんで、私がこの地に越してきた時は、このハマイバの元経営者以外で私と親しく話をしてくれたのはこのミエちゃんだけであった。その時はどれだけ嬉しかった事か。このミエちゃんは新聞にもなんども投稿するなど、村の人としてはちょっと開けた人だった。だから、こんな新参者にも垣根を作らず接してくれたのだ。その後も「鎌倉さん、草もちを作ったから食べて」などなど自分で作ったものを惜しげもなく私にくれるのだ。だから、持込み自由なこのハマイバに来るお客さんには「この下の武田屋でお酒は買ってね」ってお願いもしていたのだ。そのことを知ってかどうか珍しいお客さんが買いに行くと「今夜はハマイバに泊まるの?」って聞いて、やはり作ったものをこれらのお客さんにもくれたのだ。嬉しい事だよね。そんなおばさんには「昼飯を食べに来てよ、ミエちゃんにはもちろん無料でね」って誘ってもなかなか来てくれなかった。そうこうしているうちにおばさんが病気で倒れたって噂が。そして、今迄病院に。ようやく退院してさっそく私に携帯で連絡が。そして「辛子味噌」の作り方を教えてくれた。そして、先日その娘さんから「今度親戚がおばあちゃんのお見舞いに来るって言うんだけど食事できますか」って。もちろん願ってもない話だ。ず〜っとミエちゃんは来ないかなって思っていたところだったからだ。残念ながら今は車いす生活になってしまったけれど。「家の庭まで来てくれれば後は私に任せて」って。そして今日はようやくそれが実現したのだ。料理を食べながらも、涙もろくなってしまったミエちゃん。何度も何度も。他の人たちはもちろんミエちゃんの事も心配だけどカラオケで大いに楽しんでいた。それを見ていたミエちゃんも実に嬉しそうだった。
 帰り際「また来るからね」って約束もした。元気でいて、またハマイバに食べに来てくださいね〜。今日の一枚はみんなそろってカラオケを楽しんでいる一枚です。丁度歌ってる時にめったに見れない100点満点が出ました。やりましたね〜