忘れ物

忘れ物で


 今日も秋晴れの一日となった。今朝も、お客さんもなし、早く起きたってと、例によって朝寝坊。だが、気温はグンと下がって肌寒い朝を迎えた。今朝はパン食でと思っていたので「コーヒーにしようか」と。そして、食べ終わって、外を見てると9時バスが到着した。珍しく、おばあさんたち4人が下りた。「今日は紅葉でも見に来たのかな?」などと思っていたら、バスは遅れていたのか、すぐに出発。橋を渡ったころ一人のおばあさんがすごい勢いで、そのバスを追いかけた。バスが気付いてくれればいいが、などと思っていたら、そのおばさんが肩を落として帰って来た。間に合わなかったらしい。急いで外に出て聞いてみたら「リュックを忘れた」と。それは困るよね。そこで、バイクにまたがり、急いでそのバスを追いかけた。そしたら、金の森山荘の所で追いついた、合図をしたら、バスの運転手さんが「これですね」と手渡してくれた。急いで帰ったら、そのおばさんたちはストーブの所で、休んでいたっけ。「山に登るのに、せっかく作って来た弁当なんかを忘れたらね〜」と。たいそう喜んでくれた。聞いたら、そのうちの一人はフミちゃんの親戚の人だった。まぁ登る前に、一休みしてと、フミちゃんは大根の煮つけやら、おしんこなど出しての接待だ。たいそうそれも喜んで、「帰りに岩魚の塩焼き食べて行きたいな」と。そして、それぞれお土産にもと頼まれた。有難い事です。そしてお昼過ぎに、そのご一行が戻ってきた。「紅葉が綺麗だったよ〜」って感激しながら。そして、岩魚の塩焼き食べて「この魚、始めて食べたけど、美味しいわ〜」って。ひょんな事から出会いがあって、商売もさせてもらって。「忘れ物のお蔭だね〜」ってみんなで大笑い。そのバスを追いかけたおばあさんは、すでに80歳を超えてるとの事。こんなおばあさんは見たことがない。いつまでもお元気で、そして、また、ハマイバにも、是非来てもらいたいものです。今日の一枚はその仲良し4人組です。