居心地がよくって・・

居心地が良くって〜


 解禁を明日に控えて、「今日も出来る事はすべてやって置こう」と。まづ、朝飯前に、薪づくりをする事に。フミちゃんは「今日部落の人が来るし、婿殿の誕生日だし、赤飯でも作ってやろうかな」と朝から頑張っていた。しばらくして、そこに、ボイラーの修理の人がやって来た。なんとか、解禁を前にお風呂の修理をしておこうと頼んでおいたからだ。自分は自分でやるべき事をやって置こうと、作業を続行。その作業が終わったところで、お昼の準備に取り掛かる。そんな時、ハマちゃんが外に出て、そのお風呂の修理してる人の所に行って、ワンワンと吠えだした。「ハマ〜何を吠えてるんだ〜」って叱りながら、修理屋さんの所に。そしたら「多分これで大丈夫でしょう」と。良かった〜これで、お客さんが来ても安心だ。そして、ご苦労さんでした〜とお茶を。その修理屋さんが帰ったら、すぐに、部落のお姐さん方がやって来た。「それじゃぁ早速、お昼を作りますか〜」と、取りかかる。今日お泊りのお客さんが12時のバスでやって来る。その時間に合わせて、そのお客さんの分も作る。今の時期はやっぱり「ふきのとうの天ぷら」が一番でしょう。部落のお姐さん方も、「前は庭や畑にふきのとうが出たのにシカに全部食われて、最近ではなかなか食べれないわ〜」って喜んでくれた。春を感じた食事になれば、それが一番じゃぁないでしょうか。明日解禁だから、お客さんと作戦会議。「仕掛けわ〜」「明日すぐに出発できるように準備万端でね」と。そしたら「竿のストッパーが効かなくなって」と「それなら修理しましょう」などなど。まだ、自分たちは食事もしてないが、このハマイバの居心地が良いらしく、動く気配もないまま、時計を見たら、もうすぐ4時。そんなところに、フミちゃんの婿殿から電話。「今真木の入り口にいます」と。「それじゃぁ僕が赤飯を届けに行きます」って言ったら「私たちも帰るからフミちゃんも行って来たら」と。それじゃぁ申し訳ないですねと送り出し、すぐに出発。お客さんにはお留守番を頼んで。「もう、赤飯で祝うほどの年齢じゃぁないが」と照れ臭そうに喜ぶ婿殿。フミちゃんもことのほか嬉しそう。明日はいよいよ解禁だ。明日はお客さんと二手に分かれ、釣りを楽しむか〜今日の一枚は、そのお昼を食べに来た部落のお姐さん方です。また是非来てくださいね〜