形見の品が

ユズ湯


 今日は予報では朝から雨だった。昨日の夕方は、冷え込みが厳しく、これで降ったら絶対雪だねと、今日ゆっくり雪の降るのを見ながら編み物でもと夕方毛糸を買いに出かけた。そんな予報で朝を迎えたら、なんと予想もしない、青空が広がっていた。そんなばかな。そして遅めの朝食を摂って、外を眺めていたら、フミちゃんが「私は毛糸がいっぱいあるから編み物でもしてるから出かけてきたら〜」と有難いお言葉。実は先日から、フミちゃんのお父さんの形見である小銭入れを使わせてもらっていたが、どこかに行ってしまって見つからないでいた。いろいろ探したが見つからず、気持ち的にイライラしていた。そこで何日か前にさかのぼって思い出してみた。そしたら約一週間前の月曜日買い物に行、そこで小銭を全部広げて、清算を済ませてる時、そこにおばさんがやって来て「私、財布を落としたんですがなかったですか?」と。そんな会話を聞いていたら前のおばさんが「さっき見つけたので届けておきましたよ」と。そんな会話を聞きながら、「こまったおばさんだ」と、気を取られていた自分がいたことを思い出した
。そこで今日はちょっと足を延ばして、そのお店に聞きに行ってみた。そしたら、やっぱり、レジのところにあったそうな。大体お金の入っていない小銭入れをわざわざ見つけに行く価値があるかないか。形見の品ではいくでしょう。有って、うれしいのは結構だが、自分のバカさ加減も相当なもの。だんだん歳を重ねて、益々こんな事で悩むんでしょうね。その嬉しさをまづはフミちゃんに報告し、喜びを分かち合った。そして家に戻って、ご飯を食べたら、今度は雨が降り出した。バイクで出かけたのに降られず帰ってこれてラッキー。外は雨だし、テレビでも見て横になるか。約一時間たったころだろうか。フミちゃんが「ユズ湯を作ったから入りましょう」と。雨の降るのを見ながらのユズ湯は最高な気分に。そんなユズ湯が今日の一枚です。