非常事態宣言

 ついにと言うか、ようやくと言うか、新型コロナウイルスの拡大を受け、日本でも「非常事態宣言」が昨夜七時頃発令された。僕はというと、前立腺がんの治療のため2日から入院して、昨日放射線治療を行うマーカーが置かれる運びとなって、しかも心配していた出血もなく、夕方先生方の回診で「よかったですね〜これで予定通り退院できますね」と報告されて「良かった〜」と。そして一緒にいたフミちゃんもそれを聞いて喜んだ。そして、フミちゃんが「それじゃぁ私は帰るね」と。そこで玄関までお見送り。そして帰ってきたらやけに息切れがするな〜と。しばらく横になってれば治るでしょうと。ところが、さらに息苦しさは増しとうとう看護婦さんに訴え出た。そると放射線科の先生だけでなく心臓の先生も。あれれれっこれは一大事か〜?まさに僕にとっての「非常事態」が発生したようです。それでも横になってればやがて落ち着くだろうと。しかし、鼻からは酸素マスク。そして点滴。体を拘束されたような感じだ。全く動けない不自由さに。早ければ明日退院かと思っていたらとんでもないことになったようだ。そんな事があって僕はしばし安静にと。それでもフミちゃんには報告しておくかと。フミちゃんは「今からすぐに戻ろうか」と言うがフミちゃんが来たからと言ってどうにもならない。ここはフミちゃんに安全に家に帰ってもらうしかないかな。そんなこんなで、急遽入院が伸びてしまいそうです。あ〜ぁ。僕は今回入院前に退院のことも含め長く入院できませんと訴えた。しかしその話が済んだ以降は入院してからのことには全て素直にしたがいますと言ってあったので、今回はこの機会を十分使って心臓を含め人生最後の体の点検をしてもらちゃおうかなと。フミちゃんも言っていた「これが明日家に帰ってきてからこんな事になったら更に大変だったろうし、専門家のお医者さんが全員揃ってるこに機会に面倒を見てもらおうかなと気持ちを切り替えました。むしろこの病院にいる間にこんな事になったのはラッキーなことかな?とね。まぁそんな事で最初の目的は成功したんだしね。そうそう、昨夜この非常事態宣言が出されたこともそうですが、今日になって看護師さんがお知らせを持ってきた。見ると面会についての事だった。「この病院でも院内感染が発生した事例があったので今後は家族お一人までで、入り口で検温をして、それでも患者さんとは直接は面会出来ませんとどうしても荷物を届けたいってことでも看護師さんまでとする」との事でした。それはそうですよね〜今のこの時勢にフリーパスはね〜今日の一枚はその面会禁止のお知らせです。

f:id:kamakura210:20200408155926j:plain